よくある九官鳥の輪唱。

ごく平凡な九官鳥の言うことは。

新世界。

一人の天使の誕生。

 

 

ー助けて。

しとしとと降る雨の中、小さな少女が一人横たわっていた。

 

寒い。お腹すいた。喉が渇いた。息苦しい。

 

少女の意識はどんどん薄れていった。

 

気がつくと、少女は見たことのない世界にいた。

体はやけに軽く、背には翼が生えていた。

「・・・ここは、どこ?」

誰もいないのに、少女はそう問いかけた。

ー君がいた世界とは違うセカイ。

その問いかけに答えるような声がどこからか聞こえた。

「私は、誰?」

少女は記憶を失っていた。

覚えているのは、自分が人間だったことと、自分が息絶えた理由だけ。

ーレイン。

「レイン・・・それが私の名前?」

返事はなかった。

「どうして私はここに?」

もう誰の声も聞こえなかった。

「・・・変なの。」

レインと呼ばれたその少女は立ち上がり、光に導かれるまま進んでいった。

 

初めまして、新しい自分。

 

 

これ、ポケ擬っ子じゃなくてとあるDSi版うごの企画で作った自宅オリ子さんの話((

前はルシアっつー名前だったんですが、何かしっくりこなかったので改名しました←←てことでこれからはレインで宜しくです((

雨の日に死んだことや、悲しみや怒りの感情を持つと背中から雨雲が出るからレイン。優しいけど天然で奇天烈な言動のせいで誤解されがちな天使さん←

 

今回はこの辺で。短くてすみません。